格安中華アクションカムで3D動画を撮影する

目的とモチベーション

フィギュアの立体視動画を撮ってYoutubeにアップしたい。
通常の一眼カメラでの撮影がメインなので、動画用に大掛かりな機材は持ち歩きたくない。
あとは、余計な金を掛けたくない。

という目的から、安い中華製アクションカム2台で立体視動画を撮ることを2021年頃に始めてました。今ではこのアクションカメラは使っておらず、DJI Action2を使ってます。ただし、このアクションカムの方がDJI Action2より優れている点もあったりもするので、金を掛けなくても撮影はできるんだよ?ということを示したく記事にしてみました。(2年越し)

前提条件

私が撮影対象としているものは、フィギュア(小物)です。フィギュアの撮影&3D(VR)の撮影というニッチの中のニッチな部分をターゲットとしています。

本来、VRと小物の撮影は相性が悪いです。撮影対象が小さい物であるのに対して、周辺が写っていても画質の無駄が多いためです。VRでなく普通の3D動画の方が適しています。ただし、現状で撮影した3D動画を世の人に簡単に見てもらうベストな方法はYoutubeにVR動画としてアップすることだと思います。Youtubeに3D動画をアップしてもPC等の普通の機器で再生するとアナグリフ表示になってしまう問題があるためVR動画としています。

なんでこんな言い訳をしているのかというと、3D撮影の話になると必ずIPD(瞳孔間距離)の話が出てくるためです。日本人の左右の目の幅の平均は6.5㎝くらいらしく、これと同等の距離で左右の画像を撮影して視聴すれば現実の立体感と同じように見えて臨場感が増すよね。ということだと思います。これが合っていないと、立体感を感じない映像になったり、いわゆるVRエロ動画で言われる巨人化現象が発生するものと思います。

ただ、私が撮影対象とするものが小さいフィギュアであることから、むしろ巨人化させたい、細かい部分をよく見たいということになります。極端なことを言うと、撮影対象のフィギュアの瞳孔間距離は1/6スケールフィギュアで1㎝程度なのだから、IPDを1㎝くらいで撮影したら、等身大くらいの大きさに見えるんじゃね?ということになります。なので、IPDは小さければ小さいほど良い、という考えでいます。

小さいものを大きく撮りたい。という点からカメラと被写体の距離を近づけたいのですが、IPDが大きいと立体視できない範囲が発生します。VR動画で接写とかキスシーンあっても何がいいのか理解できないよ、というのと同じでこの点からも(フィギュア撮影では)IPDは小さければ小さいほど良いと思っています。

格安中華アクションカム

2021年8月。CrossTour CT9500というアクションカメラを2台購入しました。価格は\6,680だったようです。

2021年8月時点では、GoProの最新版はHERO 9だったようで、そのころは多分6万円くらいだったんじゃないかと思います。2024年1月時点でもHERO9は、31,900円もするので6,680円は格安アクションカムと言っていいでしょう。

このカメラを購入した理由は、カメラに外装を付けると、カメラの上下両方向に1/4ネジが付けられるようになっていたため、縦横どちらの向きでも簡単に水平が取れると考えたためでした。結局外装を付けない方がIPDが小さくなるため、外装は使っていません。外装もどっか行っちゃいました。

サイドのボタン誤操作防止のためマステでプラ材を張り付けてます。
IPDを縮めるため、縦向き撮影をしています。縦置きでIPDが4.5㎝くらい。シャッターボタンが筐体間に来るためシャッタータイミングの同期を手動で取るのは難しく、編集時の調整は必須になります。

当初はカメラに外装を付けて1/4ネジを適当なプレートに固定しようと考えていました。横向き&小さいものを撮るのでなければその方が良さそうです。今回はIPDを縮めるため外装なし、最短距離でくっつけて撮影しています。

ただし、撮影中にカメラがずれると調整ができなくなりまずいため、カメラのずれ防止用に治具を作成しました。

完全に固定することは考えておらず、撮影中にずれないようにすることを目的にしています。というか、どうも2製品の光軸中心のずれが思ったより大きく、製品同士をピッタリ合わせても左右画像にずれが生じるため撮影開始後に裏の液晶を見て微妙な位置合わせをし、がっちり握り込んで撮影中にズレないようにする運用になります。撮影中にズレが変わらないようにするためで、元から左右はズレるものとして後で補正処理は必要になります。

ちなみに、この治具はカロリーメイトの空き箱製なので、製作費はビニールテープの100円のみ。

撮影した動画

手持ちで撮影、若干カメラを内向けにしてなるべく中心にフィギュアが来るように撮影。手振れ補正は不十分で、しかもたまにフレームが飛ぶ。どうもCT9500は手振れ補正の精度が過去機種より落ちてたとかなんとか。

画角は狭めなのだが、フィギュア撮影にはそっちの方が適している。また、最短撮影距離も思ったより短いのもいい点。

2021年頃に撮ってた動画はCT9500です。再生リスト

フレーム同期とか

当初は自作ツールで一生懸命フレーム調整とか位置調整とかしてました。縦位置とか横位置とか全部やってたので超面倒でした。

2023年にステレオフォトメーカーの製作者であるむっちゃんさんが、「ステレオムービーメーカーFF」を公開されています。今回の動画の調整はこちらを使わせていただいてます。自動位置調整までやってくれるので便利

むっちゃんのステレオワールド

総評

中華アクションカムでも3D動画は撮れないことはないしいい点もあるのだが、カメラの取り回しが悪いこと、撮影後の編集がクソだるいことからCT9500からDJI Action2にアップグレードしています。CT9500でも横位置で撮ったり、IPDが通常でいいのであればもう少し楽になるとは思います。というか楽をしたいのであれば金を出す必要がありますね。

DJI Action2もいいカメラだけど不満点もいっぱいあるので、DJI Action2スタイルの新機種が欲しいなぁと思う今日この頃。そのうちDJI Action2の記事も書いておきたいとは思ってます。